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ティヅィアーノ・ヴェチェルリオ
ミュンヒェン ピナコテーク
パリのルーヴルに同様の構想で板に描かれたものがあるが、それよりもはるかに晩年の作である。ルーヴルの滑らかな筆致のものと比べると著しく枯淡となってきたことがすぐ気づかれる。ティツィアーノの真面目は漸くにして彼の長い生涯の最晩期にあらわれてくるのを見逃してはならない。これまでたたき込んだ手練が、彼の意のままに力強く、少しの渋滞もなく、筆を運んでゆくところは爽快である。
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