木造こまいぬ二躯
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愛媛県東温市川内町則之内三島2-615番地
愛媛県指定有形文化財
阿形・吽形ともにほぼ同じ大きさで、兩像ともに力量感及び勢いがあり、丁寧な造りとなっています、表面に施されている塗りは、後の時代(江戸時代末ころ)に行われたもので、作られた当時は木地のこまいぬだったと考えられます。胴体は一木造となっており、尾の部分だけ後で取り付ける工法となっています。また台座の部分は裏面には四箇所の穴があり、四本の足を持った台座にこまいぬは置かれていたものと想像されます。こまいぬの作者については、随身像と作風及び材質が似ていることから同一人物の作品ではないかと考えられています。また製作時期は、随身像に書かれていた「延文五年、1359年」ごろに作られたのではないかと考えられています。