牛鬼
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愛媛県宇和島市
牛鬼は、宇和島を中心とする愛媛県南予地方に古くから伝わる郷土芸能であり、「ウショウニン」とも呼ばれ、大人から子供に至るまで多くの人々に親しまれている。牛をかたどった竹組の胴体に丸木で作られた長い首と恐ろしげな鬼面の顔、剣の形をした尻尾がついており、全身はシュロの毛または赤色の布で覆われている。起源については、喜多郡領主の家臣であった大洲太郎が赤布を用い、牛鬼の形を作って猛獣の襲来を防いだのが始まりとする説や戦国武将の加藤清正が朝鮮出兵の際に、敵を威圧して攻め戦った亀甲車が元になったとする説などがあるものの定説をみない。祭礼の日には、神輿の光導役を務め、露払いとして行く先々をお清めする牛鬼は、その恐ろしい形相や荒々しい性格から、悪魔払いの意味を持つようになったとも言われ、長い首を打ち振り勇ましく歩く姿は、まさに祭りの花形である。